「清明」季節の移り変わりと暦の意味

清明

皆さん、本日より「清明」です、とどこかのニュース番組で言っていましたので、雑学がてら調べてみました。

2024年4月4日~4月18日は、二十四節気の「清明

二十四節気とは、一年を春夏秋冬に4分割し、さらにそれぞれを6分割した日本の暦です。立春春分夏至なども二十四節気に含まれています。

清明」とは、万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語で、花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃を指しています。

「清浄明潔」=万物ここに至って皆潔斎なり

春になり、草木をはじめとした万物が目を覚まし命の芽を吹き出しているときなので、桜も満開を迎え、

世の中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし

在原業平が詠んだりしています。

 

追加情報

余談ですが、久しぶりの入社・入学式シーズン時期の4月桜ですね。ここ数年、温暖化の影響か3月下旬に満開となり、4月には葉桜状態だったような印象が・・・。

 

清明」は固定されておらず、年によって期間が1日前後するそうです。ここ数年は以下のようです。

・2024年......4月4日(木)~4月18日(木)

・2025年......4月4日(金)~4月19日(土)

・2026年......4月5日(日)~4月19日(日)

・2027年......4月5日(月)~4月19日(月)

・2028年......4月4日(火)~4月18日(火)

 

清明」の行事風習など

中国には清明節(せいめいせつ)という祝日があり、清明に家族でご先祖様のお墓参りやお墓の掃除をします。

また、沖縄でも同じ時期に「清明祭(シーミー)」というお墓参りの行事があります。豚肉、昆布、餅などのごちそうを重箱に詰めて持参し、掃除やお参り、お供えをしたあと皆で食事をします。清明祭はピクニックのような感覚で行われ、親族の親睦の場にもなっているそうです。この祖先供養の行事は、18世紀中頃に中国から伝わったそうです。

【参考引用文献】

・『沖縄暮らしの大百科 冠婚葬祭・年中行事・風水』(2005年 那覇出版社)

・『最新版 沖縄コンパクト事典』(2003年 琉球新報社

 

「七十二候」

さらに1年を72の季節に分けた「七十二候」というのがあります。

4月4日から8日は「玄鳥至(つばめきたる)」の期間です。

その漢字の通り、冬の間、暖かい東南アジアで過ごしていたツバメが海を渡って日本にやってくる頃。つばめの飛来は、本格的な春と農耕シーズンを表しているそうです。

「玄鳥至」の次は、4月9日~13日「鴻雁北(こうがんかえる)」、4月14日〜18日「虹始見(「にじはじめてあらわる)」と続きます。

 

日本の季節感は繊細で奥が深いですね!

たぶん日本人だからこそ、この感覚の恩恵を受けていることに感謝です。

 

ちなみに、こんな焼酎もあります。

a.r10.to